中医学入門医歯薬出版 刊
発売日 1999-04
中医基礎、診断、方剤の三拍子揃った本。 2004-10-11
この本は、中医基礎、診断学、方剤学の三冊を一緒にしたような本なので、一つあたりの項目は、内容が薄くなっている。古い時代の本なので、現代の中医学からすると、どうかなとおもう部分がある。例えば、宗気は胸陽とも呼ぶとあるが、宗気は肺で、胸陽は心陽と思う。それに脾胃の消化吸収のことを「中気」と呼ぶとあるが、中気とは消化吸収のことではなく、内臓が下垂しないように引き上げている脾陽のことである。
ほかにも14頁の図など、膀胱から肺へと水分が再利用される膀胱気化についても落ちている。また「津液は脈管内を運行しながら」とあるが、脈管内に血とともにあるのは液であり、運行しているわけではない。一般に津液は三焦という水液の通路、つまり皮下を運行する。ほかにも脾では「肌肉を主どる」とあり、下に筋肉と同様とあるが、確かに現代中国語の肌肉は筋肉だが、古代の肌肉は皮下脂肪のことで、筋肉とは十二経筋を意味していた。
まぁ、いろいろと書くと批判的な書評になりそうなので、最初の部分だけで止めておくが、この本は1981年に、日中国交回復して間がないとき書かれた本であり、当時としては非常に読みやすい本だった。特に当時の翻訳調の本に比べ、自分の所で編纂した本だから、現代医学的にも衝突がなく頭に入ってきた。当時では、もっとも理解しやすい本だったといえよう。ただ、現代のように「中国へ十年ほど留学していました」というような連中が続々と帰国すると、私のような酷評をする人間も現れるが、中医学を現代医学風に解釈した良書といえる。ちょっと内容を欲張りすぎてはいるが、値段を気にしなければ中医基礎、診断学、方剤学の三つを、それなりに学ぶには、お薦めの本と言える。
私も1986年頃、中国へ留学する前に、本書を読みました。書評を見て、自分もしようと思い、もう一回この本をみなおしてみました。
まだだと仰るならこの機会に是非、お求めください。
そこまで強く薦める理由はただひとつ!
あなたに新しい世界への扉を提供してくれるでしょうからです。
内容自体は決して難しくありません。
むしろ読みやすく、理解しやすい文章の記述だと思います。
多くの読者の評価を得ていることも、この一冊が価値の高い書籍であることの証明であるといえるでしょう。
[PR] 通信講座で資格情報
[PR] 審美歯科とホワイトコート
[PR] 保険の一括相談
